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危険な染料

市販されている白髪染めの中には、染毛力を優先するあまりアレルギー症状を引き起こす危険な成分が使われていることも。このページでは、白髪染めを選ぶときに気をつけたい次の2つの危険な染料について紹介します。

ジアミン系染料

白髪染めに含まれている成分には身体に刺激が強すぎる成分が含まれていることもあります。ジアミンはそのうちのひとつで、使っているとジアミンアレルギーというアレルギー反応が起きることがあり、場合によっては命の危険を伴うケースもあるのです。ジアミンが含まれる白髪染めの危険性について、詳しくご紹介しましょう。

ジアミンアレルギーの危険性とは?

ジアミンアレルギーはパラフェニレンジアミンというジアミン系薬剤の一種が引き起こすアレルギーで、頭皮の痛み、ピリピリするなどの刺激、かぶれ、湿疹、かゆみ、顔の腫れなど、さまざまな症状を引き起こします。

パラフェニレンジアミンはブラックやブラウンなどの濃い色の発色に向いており、強い染毛力が必要とされる白髪染めによく使用される成分ですが、繰り返し使用していると、その分アレルギー反応が起きやすくなります。なぜなら、パラフェニレンジアミンが体内に取り込まれると肝臓で分解でずに蓄積されてゆき、最初は何の症状が起きなくても長期間使用しているとアレルギー反応を起こしやすい体質になってしまうのです。体質的に合わない方の場合は、パッチテストの段階で発疹やかゆみなどを引き起こすケースもあります。また、毒性が体内に蓄積されてしまうため、健常な方ももちろんですが、特に妊娠中の方や子供への使用は絶対に避けなければいけません。

ジアミンアレルギーが発症した場合、アレルギー反応が消えることがないため、ジアミン系薬剤を含む白髪染めの使用を中止するしか方法がないのです。

海外諸国で規制される毒性の強い成分

重度のジアミンアレルギーになるとアナフィラキシーショックと呼ばれる、急性で重度のアレルギー反応を引き起こすこともあります。アナフィラキシーショックを発症してしまった場合、意識障害や呼吸困難などといった重篤な症状を引き起こすことも。また、1990年代には子供の頃からアトピー性皮膚炎を患っていた方が、ジアミン系薬剤を含んだ白髪染めを使用しているうちにぜんそくを発症して死亡した例や、誤飲して死亡してしまったというケースもあります。

海外ではジアミン系薬剤の規制が進められており、フィンランドでは1991年にパラフェニレンジアミンの一般向けの使用が禁止され、EU諸国でも2011年にパラフェニレンジアミンの発がん性が立証されて全面使用禁止となりました。これらの規制の動きを見る限りでも、ジアミン系薬剤の有毒性が認められているのです。

その他ジアミン系染料についても紹介

体に悪影響を及ぼす恐れのあるジアミン系染料は、パラフェニレンジアミンだけではありません。そのため、白髪染めの成分表で「パラフェニレンジアミン」だけに注目してしまうと、そのほかの危険性のある物質を見逃してしまう可能性があります。

忘れずにチェックしておきたい成分は「パラトルエンジアミン」「トルエン-2,5-ジアミン」「パラアミノフェノール」の3つ。それぞれの特徴や危険性について解説します。

パラトルエンジアミン

パラトルエンジアミンとは
パラトルエンジアミン(PTD)は、白髪染めの染毛剤に含まれる酸化染料の1つです。アレルギーを引き起こすジアミンが含まれているのが特徴。パラトルエンジアミンを色素に変換するための酸化剤と混ぜることで発生する中間物質にも有害性があると報告されています。

パラトルエンジアミンの危険性
ジアミン系染料のパラトルエンジアミンを含む白髪染めを使用し続けることで、さまざまな危険性を及ぼす可能性があります。
妊娠中の女性の場合、ジアミンが体内に取り込まれることで胎児の発達に影響がでる恐れあり。
また、子どもが親や祖父母の使用している薬剤に触れたり舐めたりすることで、強い刺激によりショック症状を起こすケースもあるそうです。
健康面に不安のある方、高齢の方は染料による影響力が増大するため、注意がより必要になります。

白髪染めを使用した部位がピリピリしたり、痒みがでたりしたら「いつものこと」と放置するのはNG。アレルギー反応の初期症状の可能性があり、アナフィラキシー・ショックによる呼吸困難を引き起こす恐れがあります。 長い間白髪染めを使い続けている、またはこまめに使用している方も要注意です。正常な血液をうまく作れなくなる造血障害をはじめ、腎障害、肝臓への影響が報告されています。

トルエン-2,5-ジアミン

トルエン-2,5-ジアミンとは
トルエン-2,5-ジアミンは染毛剤によく用いられる化学物質です。 パラフェニレンジアミンの代替として用いられるのが特徴。芳香族アミンとも呼ばれ、パラフェニレンジアミンと同じような化学構造と作用を持っています。
トルエン-2,5-ジアミン自体は無色の結晶個体のため、髪の毛を染める作用はありません。過酸化水素をはじめとする酸化剤によって酸化することで色素に変わり、染料としての効果を発揮。黒色や明るいブラウン、ブロンド、アッシュなどの髪色に使用されます。

染毛剤以外には、織物や毛織物、皮革用の染料、生体染色などにも用いられているようです。

トルエン-2,5-ジアミンの危険性
トルエン-2,5-ジアミンを含む白髪染めには、髪の毛の内部にまで色素を定着させるために、刺激の強い界面活性剤が含まれています。頭皮にまで染みこんで悪影響を及ぼす可能性があり、パラフェニレンジアミンに次いでアレルギー性接触皮膚炎を引き起こす原因の1つ。
症状が悪化すると、染料が付着していない顔や首などにも痒みや発疹などの症状が現れるそうです。
頭皮に炎症を起こしてしまうと、髪の毛が大量に抜けて薄毛になってしまうリスクもあります。

白髪染めは繰り返し使用するものなので、気づかぬうちに重症化してしまう傾向にあるのが特徴。
長期に渡って使用することで肝臓や腎臓をはじめ、血液系や脾臓、精巣に障害を引き起こす恐れがあります。 生殖能力や胎児に悪影響を及ぼす可能性もあり。
美容師や理容師が硫酸トルエン-2,5-ジアミンをはじめとする化学物質を含む染毛剤を繰り返し使用することで、アレルギーや喘息を起こしている健康被害も報告されています。

パラアミノフェノール

パラアミノフェノールとは
パラアミノフェノールは、硫酸塩ともいわれる化学合成物です。染毛剤の主成分としても使用されています。成分名にジアミンは含まれていないものの、ジアミン系の染料です。トルエン-2,5-ジアミンと同様に「芳香族アミン」の一種で、パラフェニレンジアミンと似たような化学構造と作用を持っています。

パラアミノフェノールの危険性
消費者安全委員会から、アレルギー性接触皮膚炎を起こしやすい物質として報告されているうちの1つ。
ジアミン系のアレルギーを持っている方が使用すると、アナフィラキシー・ショックを引き起こしてしまう危険性があります。呼吸困難、血圧の低下、意識障害など命にかかわる危険性の高い症状を引き起こすのが特徴。
そのほかには再生不良性貧血や発がん性などが確認されています。再生不良性貧血とは骨髄の造血能力がうまく働かなくなり、貧血症状を引き起こす病気です。1972年に厚生労働省から難病指定されています。
また、腎毒性もあり、酸素を運搬できない「メトヘモグロビン」が血中に増えることで動脈血中の酸素濃度が減少。結果、皮ふや粘膜が青紫色になるチアノーゼやメトヘモグロビン血症を起こす恐れがあります。
妊娠中のハムスターを用いた実験では、パラアミノフェノールを腹腔内に投与したところ、生まれてきた子どもに外脳症や奇形を確認。ラットに経口投与した実験でも、母体への毒性と子どもの奇形があったとのことです。
げっ歯類を用いた染色体異常試験では、オスは精母細胞や精子細胞の減少をはじめ、生殖細胞の壊死などを確認。メスは出産率の減少や死産の増加などが見られ、人体においても不妊や死産を引き起こす恐れがあるそうです。

ジアミン系染料による副作用

白髪染めに含まれるジアミン系染料は強い毒性を含んでいるため、体に悪い影響を及ぼす副作用が存在します。

1.発がん性

ジアミン系染料による副作用の中でも特に怖いのが「発がん性」です。カラーリング剤には、農薬の約140倍の毒性が含まれていると言われています。また、20ccで致死量にいたる可能性があるほどの強い毒性を持つ物質を、頭皮に直接塗っていることになるとのこと。
アメリカの雑誌「ニューズウィーク」によると、米国立ガン研究所の調査で「髪を染めている女性はガンの一種であるリンパ腫を発症する危険性が50%も増す」と報告されているそうです。

2.頭皮から浸透する「経皮毒」

カラー剤には頭皮から浸透する「経皮毒」というものも存在。皮ふから浸透した毒素のうち、約90%は体外に排泄されずに、そのまま蓄積されます。その結果、血液が酸性化し、悪玉菌が増えることで生活習慣病を発症したり、最悪の場合ガンになったりするケースも…。
また、ジアミン系染料が頭皮に浸透することで毛穴がつまり、発毛や育毛を妨げてしまう原因になります。

3.子宮への悪影響

毛根にある毛乳頭は毛細血管に直接つながっており、白髪染めに含まれるジアニン系の毒素が頭皮から全身に浸透。全身に毒素がまわるのに15分もかからないそうです。
腎臓や肝臓にも影響しますが、特に心配なのが子宮です。毒素がたまりやすく、妊娠中の場合は胎児に悪影響を及ぼす恐れがあります。また、妊娠中や産後、育児中の体は免疫力や抵抗力が落ちているため、アレルギー反応を起こしやすいので注意しましょう。
美容院で白髪染めをしてもらう場合も、美容師に妊娠中や産後、育児中だと伝えることも大切です。

ノンジアミンカラー白髪染めを選ぼう!

このようなジアミン系薬剤を使用した白髪染めやヘアカラーを問題視する声が高まっており、ノンジアミンカラーと呼ばれるジアミン系薬剤を使用しない白髪染めやヘアカラーが注目されています。

白髪染めノンジアミンカラーの代表的なものに「白髪染めトリートメント」があげられますが、ノンジアミンカラーはジアミン系薬剤を使わないため濃い色を発色しにくいという欠点もありました。

しかし、2001年に実施された化粧品規制緩和によって、「塩基性染料」や「HC染料」などの新しい染料を使用できるようになってからはカラーバリエーションも豊富になり、白髪染めトリートメントは安全に使える白髪染めとして広く愛用されるようになりました。

現在でもジアミン系薬剤を使用している白髪染めは一般的に普及していますが、成分表をチェックして「○○ジアミン」などという記載がある商品は使わないようにするのが健康のためです。

白髪染めは普段から頻繁に使うものですから、身体に優しい成分の白髪染めを使いたいものですね。

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過酸化水素(オキシドール)

過酸化水素(オキシドール)とは
過酸化水素は市販の白髪染めの2剤に含まれる成分です。1剤に含まれるアルカリ剤によって分解され、活性酸素を発生。活性酸素が酸化染料と結びつくことで、発色する仕組みになっています。白髪染め特有のにおいは、消毒薬としてよく使われるオキシドールと同じ成分を持つ過酸化水素によるものです。

過酸化水素の危険性
過酸化水素は強い酸化力を持ち、髪のメラニンを脱色させて色を入りやすくする役割を持っています。一方で、白髪染めを何度も使用することで体内に蓄積された過酸化水素が髪を黒くするメラニン色素を破壊してしまい、白髪を増やしてしまう可能性もあり。
過酸化水素を用いた動物実験では、強い急性毒性、十二指腸潰瘍、発がん性が報告されています。強い刺激があり、皮ふや粘膜に付着すると炎症を引き起こしてしまうそうです。また、髪の水分をどんどん奪ってしまう作用もあり、傷みやパサつきを招く原因にもなります。
アルカリ剤の分解によって発生した活性酸素は、細胞を老化させる働きがあり、頭皮や毛根へのダメージも大。それによってハリやコシのあった髪が弱くなってしまい、髪のボリュームが減ることで薄毛を招く原因になります。

イソプロパノール

イソプロパノールとは
イソプロパノールは白髪染めに含まれる成分で、殺菌力が高く、消毒剤や防腐剤としての役割があります。エタノールと似たような働きを持っていますが、刺激や毒性はイソプロパノールのほうが強いのが特徴。
刺激の強さから労働安全衛生法(有機溶剤中毒予防規制)で指定物質となっており、エタノールと比べて化粧品への添加は少なめです。

イソプロパノールの危険性
イソプロパノールは大量に吸入してしまうと、頭痛や吐き気、むかつき、気道への刺激を引き起こす原因になります。長期的に吸入すると、血管や肝臓に大きなダメージを与えてしまうことも。
また、皮ふに付着すると、乾燥やひび割れ、皮ふ炎を発症する恐れがあるそうです。乾燥による痒みで炎症をさらに悪化させてしまう可能性もあります。
頭皮に炎症が起こると、毛穴にまで悪影響を及ぼしてしまい、発毛や育毛作用のある毛包や毛母細胞の機能を弱めてしまうことも。その結果、髪が抜けやすくなったり細くなったりすることで、薄毛を引き起こしてしまうのです。
白髪染めに配合されているイソプロパノールは量や濃度を調整してあるので、すぐに毒性を発揮する可能性は低め。ただし、長期的に使用した場合だとまったく影響がないとは言い切れません。

ベンジルアルコール

ベンジルアルコールとは
ベンジルアルコールはベンゼンメタノールやフェニルメタノールとも呼ばれている無色透明の液体です。
芳香族アルコールの1つで、ベンズアルデヒドや塩化ベンジルを化学合成して作られています。かすかに芳香があるのが特徴。殺菌作用があることから麻酔や消毒に使われたり、化粧品の場合は香料や防腐剤、殺菌剤、粘度調整剤として配合されたりしています。

ベンジルアルコールの危険性
環境省の調査では、吸入することで咳やめまい、頭痛を引き起こし、皮ふに付着すると皮ふが赤くなる発赤(はっせき)が認められると報告されています。
また、ベンジルアルコール入りの化粧品や医薬品、工業用品によるアレルギー性接触皮膚炎を発症するケースも多いとのこと。そのため、アトピー肌や敏感肌の方は使用を避けたほうがベター。また、誤飲すると腹痛を引き起こしてしまうので、子どもの手が届かない場所に保管しておくことも重要です。

4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノール

白髪染めの成分表を見ても、どんな影響がある成分なのかわからないことが多いですよね。白髪染めトリートメントに含まれる成分に「4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノール」というものがありますが、これはどのような成分なのでしょうか?

酸化染料の成分に似た分子構造

「4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノール」は多くの白髪染めトリートメントに含まれている成分で、名前からしていかにも怪しそうな化学物質という印象を受けますが、実際のところはアレルギー反応を引き起こす可能性のある物質なのです。

ヘアカラーなどの永久染毛剤には「酸化染料」と呼ばれるジアミン系の成分が多く使われていますが、実はこの4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノールは「酸化染料の誘導体」なのです。誘導体とは酸化染料ではないけれど、分子構造が酸化染料に似ているもののこと。つまり、酸化染料に含まれる刺激の強い成分に似ているということを意味します。

4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノールは「芳香族アミン」と言い、繊維などに使用される染料の一種。芳香族アミンには多くの種類がありますが、その中には発がん性が認められている「特定芳香族アミン」と呼ばれる24種の成分があり、それらはEU諸国や中国、台湾などで既に規制されている物質です。

4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノールは特定芳香族アミンには分類されておらず、毒性も低く色持ちも良いことから一般的に使用されていますが、無毒ではないということは覚えておいた方が良いでしょう。

毒性は少ないがアレルギーを引き起こすことも

4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノールは酸化染料に比べると毒性は少なく、酸化染料よりは安心して使える染料です。しかし、天然染料に比べると刺激は強く、今まで天然染料を使っていた方が4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノールを含む染料を使用すると、刺激を感じることもあります。

もともとジアミン系の物質に似た分子構造であることから、皮膚のかぶれ、痛み、かゆみ、湿疹などアレルギー反応を引き起こしたとしても不思議ではありませんし、アナフィラキシーショックを引き起こす可能性もないとは言えないのが現状です。ジアミン系薬剤を使用してアレルギー反応が起きた時と同様、4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノールを含んだ白髪染めを使用していて何らかのアレルギー反応が起きた場合は、この成分を含んだ白髪染めは二度と使わないようにしないといけません。

できれば使いたくない成分。使うなら必ずパッチテストを!

4-ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノールは化粧品としての使用が許可されている成分ですが、許可されていることと有毒な成分であることとは別の話です。できれば使用は避けておきたいところですが、どうしても使いたい場合は必ずパッチテストを行った上で使用するようにしてください。

ただし、気を付けておきたいのは、最初は何のトラブルがなくても、繰り返し使用しているうちにアレルギー反応を引き起こすこともあるということです。ジアミン系に似た特性を持ち、毒性が無いと言える成分ではありませんので、体内に蓄積される可能性もあり、体内で毒性を分解するときに肝臓に負担がかかることも。

できるだけ色持ち良く、しっかりと染めたいという思いは誰にもありますが、それと引き換えに健康を害する可能性がある成分は、身体に使わないようにしたいものですね。

ヒドロキシプロピルアミノ-3-ニトロフェノールが使われている白髪染めヘアトリートメント

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