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安全な染料

白髪染めは身体の一部に使用するものですから、できる限り安全で安心して使用できる成分を選びたいものです。

ここでは、安全性が高いと言われている次の3つの染料についてご紹介します。

塩基性染料

髪や地肌へのダメージが少ない成分の代表的なものとして「塩基性染料」があります。塩基性染料とはどのような特徴があるのでしょうか。 

塩基性染料とは

 塩基

塩基性染料とは2001年4月に実施された化粧品規制緩和によって使用できるようになった染料であり、「半永久染毛剤」という化粧品に分類されています。

白髪染めなどの成分表に「塩基性青99、塩基性茶16」など「塩基性○○」と表記されているものは、塩基性染料が使用されている商品です。

染料には大きく分けて「合成染料」と「天然染料」に分かれますが、塩基性染料は合成染料に分類されます
合成染料と聞くと髪へのダメージが大きい印象を持ってしまいがちですが、塩基性染料は医薬部外品に分類される「永久染毛剤」のように髪に浸透した薬剤の化学反応によって発色するのではなく、髪に浸透せずに髪の表面で発色するのが特徴です。

塩基性染料が安全な理由

塩基性染料が髪に浸透せずに発色する秘密は「イオン結合」[注1]という現象にあります。

イオン結合とは塩基性染料が持っている+イオンと、髪の表面にあるケラチンタンパク質の-イオンが静電気的な反応によって定着する現象のこと。

従来の染料のように髪のキューティクルをこじ開けて染料を浸透させるのではなく、髪の表面に吸着するので、髪に与えるダメージを抑えながら染めることができるのです。

髪の表面だけを染めるので色落ちしやすいというデメリットはあるものの、白髪染めは何度も頻繁に染め直す必要があるためダメージの少ない方法で染めるのがおすすめです。

また、塩基性染料には皮膚に付いてしまっても染料が皮膚に付きにくい性質を持っているため、地肌へのダメージも少なく、安全に使用することができるのも特徴。

白髪染めしたいけれど、髪や地肌へのダメージが気になる方にとってオススメの染料です。

さらに塩基性染料のもう一つの特徴としてはトリートメント成分との相性が良いという点。

高いトリートメント効果をもつ成分と配合した白髪染めを使うことにより、髪のうるおいとツヤを保ちながら美しく染め上げることができるのです。

塩基性染料はそれだけでしっかり発色して髪を染めることができます。従来の1剤と2剤を混ぜて化学反応を起こして染めるタイプのものでは頭皮に刺激を感じた方でも、化学反応を起こさない塩基性染料なら安心して使いやすいというのも特徴です。

このように塩基性染料は、髪や地肌に優しく安全な染料として、手軽に使用することができる成分であると言えます。

[注1]化学と教育 57巻 1 号 (2009 年):弱い化学結合

塩基性染料を使用する上での注意点やデメリット

塩基性染料は染料の中でも安全な部類ですが、デメリットもあります。

それが色落ちしやすい、染めたての色味が長持ちしないという点です。塩基性染料は髪の表面だけを染めている状態ですので、簡単に色落ちしてしまいます。

そのため頻繁に染め直す必要がありますが、髪や頭皮へのダメージが気になるという方は大切な日の前日に染めるなどの工夫が必要です。

塩基性染料に限らず白髪染めは何度も使用することになるかと思いますので、少しでも髪や頭皮へのダメージが少ないものを選ぶようにしましょう。

長く使うものだから安全で安心できる成分を!

塩基性染料は髪や地肌へのダメージも少なく、安全に使うことができるというメリットがありますが、その反面、何度も使用しないと色が染まりにくいというデメリットも。

また、染まった後の色持ちする期間も少なく、平均すると約2~3週間で色落ちしてしまう傾向があります。

色持ちの良さに関しては永久染毛剤には及びませんが、永久染毛剤は色持ちが良いぶん髪や地肌へのダメージが大きいのが特徴。

特に白髪染めは長期間使用し続ける染料ですので、髪と地肌への影響を考えると健康的に良い成分であるとは言えません。

長く使用するものだからこそ、髪と地肌に優しく、安全で安心して使える成分を選びましょう。

塩基性染料が使われている白髪染めヘアトリートメント

HC染料

白髪染めしたいけれど、染料が髪に与えるダメージが気になる方や、肌の弱くてかぶれやすい方など、できるだけ髪や地肌に優しい白髪染めを探している方にオススメの成分が「HC染料」です。このHC染料には、どのような特徴があるのでしょうか。 

髪に優しいHC染料

hc

HC染料とは2001年4月に実施された化粧品規制緩和により白髪染めなどに使用できるようになった染料の1つで、「半永久染毛剤」という化粧品に分類される染料です。

HCとはHair Colorの略称で、白髪染めなどの成分表には「HC黄2、HC青2」など「HC○○」と表記されているものはHC染料が使用されている商品です。

HC染料の特徴は何と言っても髪に優しい染料であるという点。髪や地肌へのダメージが少なく、白髪染めを使う時の刺激が気になるという方でも、安心して使用することができる成分です。 

HC染料が髪に優しい理由

HC染料は塩基性染料と並んで安全性の高い染料と言われています。

医薬部外品である「永久染毛剤」を使用した白髪染めの場合、髪の表面にあるキューティクルを化学反応によってこじ開けて、その隙間から染料を髪の毛に浸透させて発色させます。

無理矢理キューティクルを開いて染めるわけですから髪へのダメージは大きく、地肌への刺激も強くなってしまうのです。

HC染料の最大の特徴は、成分の分子が小さい点。分子が小さいため永久染毛剤のようにキューティクルを無理に開く必要がなく、キューティクルの隙間から染料が浸透して着色することにより、髪を傷めるとことなく染めることができるのです。

さらにHC染料は刺激の少ない中性で安全性も高く、地肌に付きにくいという特徴もあり、髪だけでなく地肌にも優しい染料であると言えます。

頭皮に付着した場合、弱酸性の地肌には刺激となることもありますが、水で洗い流せばかゆみや刺激などはすぐに収まります。

まだ発見されたばかりの成分ではありますが、今後もヘアカラーとして活躍することでしょう。

髪や皮膚が弱い方にはオススメの成分!

HC染料は分子が小さく、髪を傷めることなく染料が浸透するというメリットがありますが、分子結合力が弱いために染料が流出しやすく、色持ちが短いというデメリットも。
HC染料だけだと頻繁に白髪染めをして色落ちを防ぐ必要がありますが、HC染料に加えて塩基性染料を配合することで色持ちを長持ちさせる効果があり、現在ほとんどの白髪染めトリートメントではこの2つの成分が配合されています。
HC染料がキューティクルの隙間から浸透して発色し、塩基性染料が髪の表面で発色することでさまざまなカラーバリエーションを可能とし、色持ちを保つ効果があるのです。

それでも色持ちする期間は平均すると約2~3週間と言われていますので、強い洗浄力を持つシャンプーの使用を控え、キューティクル保護成分を含んだカラーリング用シャンプーなどを使用して、できるだけ色持ちを長くすると良いでしょう。

HC染料は髪と地肌に優しく、自然な染め上がりが特徴。普段から髪が傷んで困っている方や、皮膚が弱くてかぶれてしまいやすい方、白髪染めの刺激臭が苦手な方にはオススメの成分です。

HC染料を使用する上での注意点やデメリット

安全性の高いHC染料ですが、使用するにあたって注意点やデメリットを確認しておく必要があります。

まず、HC染料はキューティクルの隙間から髪を染める染料ですが、その分キューティクルの隙間から染料が抜けやすいというデメリットがあります。そのため色落ちの早さなどが気になるかもしれません。

色落ちを防ぐためには洗浄力の高いシャンプーを避ける、髪をコーティングするシリコン入りのトリートメントを使用するなどの工夫が必要となります。

髪や頭皮に優しい染料として注目されていますがまだ研究途中でもありますので、HC染料の配合量が多い染料を使用するのは注意が必要です。

HC染料が使われている白髪染めヘアトリートメント

天然染料

身体に使うものは天然由来の成分であれば安心して使うことができますが、それは白髪染めでも同じことが言えます。

天然成分の染料の代表的なものにヘナやクチナシなどがあげられますが、これらの天然染料の特徴についてご紹介します。

ヘナやクチナシなどの天然染料の特徴とは

天然

インディゴやウコンなど、天然染料に使われる原料はさまざまですが、その中でもヘナやクチナシは有名です。ヘナはインドの伝承医学であるアーユルヴェーダでは薬草として使用されているミソハギ科の植物。

ヘナに含まれている「ローソニア」という色素が髪のタンパク質に付着することにより髪がオレンジ色に染まります。

クチナシは漢方薬の原料としても有名なアカネ科の植物で、白髪染めトリートメントの原料に広く使われている天然染料。
染料としてのクチナシの色は黄色ですが、クチナシの果実である山梔子(さんしし)からは青色の染料を抽出することができます。

白髪染めの染料は複数の色を組み合わせて色を作るので、1つの天然染料から複数の染料を抽出できる点が染料として広く使われている理由だと言えます。

髪と地肌に優しい天然染料

天然染料の特徴は、やはり髪と地肌に優しいということ。アーユルヴェーダや漢方などの医療目的で使用される成分であることから、髪へのダメージや地肌のかぶれなどはほとんどありません。

アレルギーの症状を引き起こす可能性も低く髪や頭皮をいたわりながら染めることが可能です。

また、ヘアカラーなどの「永久染毛剤」のように化学的な方法で染めませんので、自然な感じの髪に染め上げることができ、一度しっかり染めるとほとんど色落ちしないという特徴もあります。

もうひとつの特徴として、ほとんどの天然染料にはトリートメント効果があるという点があげられます。天然成分が傷んだ髪の内部に浸透して髪の表面をコーティングし、髪にハリやコシを与える効果も。

さらにヘナなどの殺菌効果を持つ天然染料を使用することで、頭皮を清潔な環境に保って抜け毛予防の効果もあります。

天然染料は染毛時間が長い、1剤と2剤を混ぜる手間がかかるといった点で敬遠されがちではありますが、髪や頭皮へのダメージが少ないこと、トリートメント効果があることなどから最近注目されており、その染毛方法の簡略化も進んでいます。

色味をうまく出す研究も進んでおり、今後ますます使いやすい染料として活躍していくことが期待されています。

手間や時間はかかるが優しさを優先!

天然染料を使う時に気になるのは、その放置時間の長さです。商品にもよりますが、染める準備も含めると最低でも30分以上、しっかりと染料を髪に浸透させたい場合は1~3時間程かかる商品も。

これに加えて、粉末の染料の場合はお湯に溶かすなどの準備も必要で、何かと手間がかかるものもあります。

また、天然染料の場合は原材料によって植物の臭いが強く、染めた後も数日は臭いが残るものもあり、あらかじめどのような臭いがするかを確認しておいた方が良いでしょう。

ヘナなどの天然染料を使う上で気を付けたいのは、「100%天然染料」と「化学合成染料+天然染料」の2種類の商品があるという点。

「植物由来の天然成分」というキャッチコピーがついている商品でも、化学合成染料を含んでいる場合は髪や地肌に刺激が強い場合もありますので注意が必要です。

ヘナなどの天然染料を使うには準備なども含めると手間や時間がかかりますが、何よりも髪と地肌に優しいという点が最大の魅力。

とにかく髪にダメージを与えたくない方や、敏感肌で悩んでいる方にはオススメです。

天然染料を使用する上での注意点やデメリット

安全性が高く髪や頭皮へのダメージが少ない天然染料ですが、デメリットもあります。

その一つが染毛時間が長いということ。化学染料は髪への浸透を早めるはたらきがありますが、天然染料はそのような成分が配合されていないためじっくり待つ必要がありまる。

30分から1時間程度待つ必要がある天然染料もあり、時間がかかるために美容院でも料金が高くなります。

においに関しても、草のにおいが気になるという声があります。染めている間だけでなく数日はそのにおいがとれないので、気になる方は事前によく確認し、近日中に予定を入れないなどの配慮が必要です。

また、色味についても注意点があります。天然染料は化学染料と違い強力に染める力はありません。そのため白髪も数回染めることで徐々に目立たなくなります。

真っ黒にはなりにくく、また今以上の明るい色に染まることもありません。

天然染料でできるヘアカラーの種類はかなり限定されてしまうので注意しましょう。

天然染料が使われている白髪染めヘアトリートメント

安全でよく染まる白髪染めトリートメントをランキング!>>

白髪染めの天然染料を詳しく解説

白髪染めには興味があるけれど、敏感肌や痛みが気になるという方におすすめの成分が「天然染料」です。天然染料はさまざまな種類があります。一体どのようにして作られているのでしょうか。

ヘナ

ヘナとは
ヘナはインドや北アフリカなどの乾燥した熱帯地域に生息するミソハギ科の植物です。標高が高く、水はけのよい環境で育ちます。
日本では「指甲花(しこうか)」「ツマクレナイノキ」と呼ばれているヘナは、インドでは昔から伝承医学のアーユルヴェーダに用いられていました。
ヘナの葉には赤とオレンジの色素が含まれており、「ローソン」と呼ばれています。ローソンの特徴はたんぱく質の分子と結びつくこと。その特徴を活かし、乾燥させた葉を粉にして水で溶いたものが髪や手足などへの染料に使用されていました。クレオパトラもマニキュアの代わりにして爪を染めていたと言われています。
ヘナには抗菌作用もあるので、皮膚病や火傷の治療薬としても重宝されていたそうです。

ヘナの効果
ヘナにはたんぱく質を補修する効果があります。毛髪のダメージを補修し、保水力をアップ。毛髪だけでなく頭皮にも優しく、毛穴の汚れを落としたり、頭皮に潤いをもたらしたりする効果が期待できます。
インドの伝統的な医術アーユルヴェーダでも使用されていた薬草なので、髪にハリとツヤを生み出して頭皮を健康にしてくれるといってもいいでしょう。
さらに、ヘナはどんな髪質や髪の悩みにも効果を発揮。細くてコシがない髪をボリュームアップしてくれます。太くてゴワゴワした髪はまとまりやすくして、乾燥でパサパサした髪には潤いを与える効果があるのです。

ヘナのメリット
ヘナは頭皮や髪に優しい染料です。アルカリ性の薬剤を使用しないため、頭皮や髪をほとんど傷めません。「髪を染めたいけど、薬品を使った染料のアレルギーが怖い」という方におすすめです。
今まで化学染料を使って髪を染めていた、という方でもすぐに乗り換えて使用できるのがヘナ良いところ。脱色効果がないヘナは、黒髪はそのままで白髪だけを染めます。
天然のトリートメント効果があるのもメリットの一つ。髪の表面をコーティングするので、紫外線から髪を守ることができます。

ヘナの注意点やデメリット

ヘナは安全性が高く髪や頭皮に優しいものの、できる髪色にかなり制限があることがデメリットです。

天然染料ですのでヘナ自体に髪を脱色する力はなく、明るい髪色にすることはできません。

色味も薄く、思い通りの髪色に仕上がらない可能性もあります。本当に腕のいい美容師に依頼するか、ある程度の違いは仕方ないと諦める必要があると言えるでしょう。

また、ヘナには油分を吸着する力があります。健康的な髪の方にはこれはいい作用をもたらしますが、髪が乾燥している方の場合は余計に油分が奪われてしまいパサパサになると感じることもあるかもしれません。

ヘナは何度もしていくうちに髪質がよくなっていきますが、乾燥が気になる方はホームケアや美容院でのトリートメントを丁寧にすることをおすすめします。

ベニバナ

ベニバナとは
ベニバナはキク科の植物です。日本へは染料として、4~5世紀ごろに地中海沿岸や西アジアから渡ってきました。日本でも古くから口紅や染料に使われていたので、名前を耳にしたことがある方も多いのではないでしょうか。
ベニバナ自体の色は黄色なのですが、摘み取ってすぐに水にさらし、乾燥する作業を繰り返すことで紅色へと変化します。その色は「ベニバナ赤」と呼ばれますが、この呼び方以外にもフラボノイド色素・紅花色素などという呼び方をすることもあるようです。

ベニバナの効果
ベニバナは主に髪を染める染料として染髪料に配合されています。髪の内部までは染めず、表面をコーティングするように染めるのが特徴。そのため、発色自体はあまり強くありません。ベニバナ単品よりも複数の染料と混ぜて使うのが一般的です。

ベニバナのメリット
ベニバナは、繰り返し染めることが多い白髪染めの負担を抑える効果が期待できます。
化学染料よりは色のつき方が薄いものの、仕上がりは自然な染め上がりに。日にさらされても色褪せがほとんどなく、色持ちがいいのもメリットの一つです。
髪質が変わることはほとんどなく、髪の毛も傷みません。素手で扱えるほどの低刺激なので、敏感肌の方でも使える染料です。

ベニバナの注意点やデメリット

ベニバナのヘアカラーは色味が薄く、思ったように発色しないというデメリットがあります。白髪をしっかり染めてくれるわけではなく、一度の施術ですと目立たなくなるという程度。

しっかり白髪を染めたい場合は、何度かベニバナによるヘアカラーを続ける必要があります。

そのため他の染料と一緒に使用されることが多いですが、このときに髪や頭皮への刺激の強いヘアカラーと一緒に使用すると結局髪や頭皮へのダメージが強くなってしまいます。

他の染料と混ぜる場合も、ヘナなど天然染料を利用して髪や頭皮へのダメージを防ぐ必要があります。

グアイアズレン

グアイアズレンとは
グアイアズレンはハマビシ科のユソウボクという樹木から採取できるグアイアオールという精油を生成して作られる成分です。色は独特な濃紺で、軟質サンゴの主要な色素ともいわれています。

グアイアズレンの効果
炎症を鎮める効果があり、口内炎や皮膚炎の抗炎症薬としても使われているグアイアズレン。紫外線を吸収する作用も持っているので、日焼け止めに配合されていることもあります。

グアイアズレンのメリット
独特な濃紺の発色のため、単体で使用されることはほとんどありません。しかし消炎作用や紫外線を吸収する作用を活かして頭皮や髪に優しい染料を作り出すことができます。

グアイアズレンの注意点やデメリット

他の染料と一緒に使用されることが多いグアイアズレン。髪や頭皮へのダメージを考えるなら、天然染料と合わせたヘアカラーがおすすめです。

しかし天然染料のヘアカラーは色の持ちが悪く、2週間から3週間程度で色あせてしまいます。頻繁に美容院に通う余裕がない場合は使用し続けるのは難しいでしょう。

グアイアズレン自体に特別なアレルギーはありませんが、植物アレルギーがある方はパッチテストを行った方がいいですね。

しかし様々な化粧品にも配合されている成分ですので安全性はかなり高いと言えます。

グアイアズレンは少し独特なにおいがありますが、ヘアカラーとして使用する際にはほとんど気になりません。どうしても気になるという方は数日は人と会うのを避けるなどの配慮が必要です。

クチナシ

クチナシとは
クチナシはアカネ科の木で、果実は漢方薬として使用されています。東アジアを中心に栽培が盛んで、日本では静岡県で栽培されているとのこと。
乾燥させた果実は黄色い染料を取り出すことができ、昔から天然の染料として重宝されてきました。たくあんの黄色い色もクチナシの果実で染められたものです。

クチナシの効果
漢方の材料としても有名なクチナシは、果実を乾燥させると黄色い染料を取り出すことができます。また、実を発酵させると青色へと変色。つまり赤・青・黄色の色材の三原色のうち青と黄色を作り出すことが可能なのです。
白髪染めのほとんどは単色で行うものではないので、2色を生み出せるクチナシは染料として重宝されています。

クチナシのメリット
黄色と青色の2色を作ることができるのは大きなメリットといえるでしょう。
またクチナシを含む天然染料は、さまざまな植物から採ることができます。しかし熱に弱かったりpH値が問題で髪に使うことができなかったりする染料も多いのです。クチナシの染料は安定性があるので、自然の染髪料として使われています。
植物由来なので染める回数が多くてもダメージを与えることがあまりありません。染料による髪のダメージに不安を抱いている人にもおすすめの染料といえるのではないでしょうか。

クチナシの注意点やデメリット

クチナシは染料として古くから親しまれています。ヘアカラーだけでなく、食用としてもクチナシ色素は用いられてきました。

ラットを用いた実験ではクチナシ黄色素を大量に摂取した場合下痢などの症状が出るという症状が発表されていますが、通常摂取やヘアカラーに使用する場合には気にする必要はありません。

シコン

シコンとは
シコンはムラサキ科のムラサキの根で、漢字では「紫根」と書きます。日本北部の山野で自生している植物です。皮膚の疾患や傷薬の外用薬として扱われていました。
中国では昔から漢方として重宝され、主に皮膚病の薬として使用されています。ベニバナ染め、藍染めに並ぶ日本三大色素の一つで、色はその名のとおり紫色。万葉集の中にもシコンの名前が登場するほど、日本では古くから馴染みのある成分といえるでしょう。

シコンの効果
国内外で古くから皮膚疾患や火傷などの外用薬として重宝されてきたシコンは、頭皮の代謝促進や炎症を抑える効果が期待できるでしょう。
近年では肌の活性化を促進する効果や紫外線を防ぐ効果も確認されています。それだけでなく、殺菌や保湿効果も。これほどの効果を持つ成分はなかなかありません。まさに白髪染めにうってつけの成分といえるでしょう。

シコンのメリット
漢方薬として使用されていた成分なので、安全性が高いといえるでしょう。古くから皮膚の外用薬に使用されてきているため、敏感肌の方も使用できます。

シコンの注意点やデメリット

シコンは古くから日本で染料として親しまれてきた植物ですが、最近では天然のシコンを見かけることはほとんどなく、日本国内では保護の対象となっています。そのため化粧品へ使用されているシコンは海外から輸入されたもの。

海外からの輸入品ですので原産国や使われている農薬、品質などを気にする方は少し不安が残りますね。

製造にかかる金額も高くなりますので、シコンを使用しているヘアカラーは価格が高くなりがちです。

シコン入りの安いヘアカラーは品質が悪い、化学染料が多く配合されている可能性も高いので注意しましょう。

アナトー

アナトーとは
アナトーはベニノキ科のベニノキの種から採れる色素です。よく「水溶性アナトー」「アンナット」とも呼ばれます。ベニノキの原産はブラジルやベネズエラなどの熱帯アメリカの地域。現在ではアメリカの熱帯・亜熱帯地方が栽培元になっています。種から採りだせる色は赤や黄色です。
アナトーはもともと水に溶けにくいため、アルカリで抽出して水溶性にされます。これが水溶性アナトーです。
アナトーは化粧やボディペインティングの原料のほか、ソースやチーズなどの食用色素としても利用されています。色が染まりやすく、菌への耐性が高いのも重宝されている理由の一つです。

アナトーの効果
アナトーは食品添加物の一種なので、口から摂取可能。毒性もないので、化粧品やヘアケア製品の色素として幅広く使用されています。
ヘアカラーでは髪の中心まで浸透しません。定着はせずにだんだんと色落ちしていきます。

アナトーのメリット
アナトーは食品添加物として使用されるほど毒性がない成分なので、頭皮にも安心して使用できるところが最大のメリットでしょう。髪をムラがなく染められるので、失敗もありません。

アナトーの注意点やデメリット

アナトーは食品への色素としても使用されるほど安全性の高い植物ですが、南米で栽培されていることが多く、その栽培地の環境汚染が問題となっていました。ヘアカラーとして使用する分には問題ありませんが、気になる方は避けた方がいいかもしれません。

他の天然染料と同じように染まる力が弱く、持続時間が短いというデメリットもあります。定着する力が弱いので、シャンプーをしすぎない、洗浄力の高いものは避けるなどの配慮が必要です。

ウコン

ウコンとは
ウコンは健康ドリンクや二日酔い対策のドリンク配合しているショウガ科の植物で、最近では無添加白髪染めに含まれている天然の染料の1つです。
南アジアを中心にアフリカや中南米などの熱帯から亜熱帯地域に分布しています。日本では沖縄をメインに栽培しており、昔から衣服の染料や生薬として用いられている成分です。

ウコンの効果
ウコンには、クルクミンという黄色の色素成分が含まれています。天然の染料で低刺激なので、ウコンを利用した白髪染めだと髪の毛が痛まずに素手を使って染めることができます。そのためムラなく染めることが可能。
髪の毛の表面だけを染めるので、一般的な白髪染めと比べると着色力が少し弱いのですが、そのぶん自然な仕上がりになるのが特徴です。
肝機能にも効果的な素材として有名なウコン。さまざまな病気の改善・解消・予防に役立ちます。ウコンの主成分であるクルクミンには抗炎症・抗菌・保湿作用があるため、頭皮ケアの効果も期待大です。肌荒れの防止にも効果的なので、スキンケア製品としても注目されています。

ウコンのメリット
ウコンは長年食用として用いられているため、安全性の高い染料成分だといえるでしょう。カレーやたくあんなどの食品を黄色に着色しているのは、ウコンが持つ染料作用によるものです。シャンプーにも含まれていることがあり、育毛効果も期待できますよ。

ウコンの注意点やデメリット

ウコンは食用としても親しまれており安全性が高いのが特徴です。手軽に髪を染めることもできますが、その分染める力が弱いというデメリットがあります。

白髪をしっかり染めたいという方は何度も染める必要があり、また他の化学染料を使用した方が理想通りの色に仕上がることもあるでしょう。

なりたいイメージに合わせて利用を考えてみてください。

塩基性染料、HC染料、天然染料の違いは?

現在販売されている白髪染めのほとんどが塩基性染料・HC染料・天然染料を組み合わせて作られています。商品によってはどれかが欠けることもあるのですが、ベースはほとんど変わりません。それは3つの染料それぞれのメリット・デメリットをうまく組み合わせているためともいえます。

色素が浸透する場所に違いがある
塩基性染料は分子が大きいため髪の内側まで浸透せず、表面に付着して色をつけます。対してHC染料はキューティクルの隙間から浸透するので、塩基性染料より内側まで染めることが可能です。
天然染料だけでは白髪を染める効果を発揮しづらいので、発色の良さを望む場合はほかの染料を組み合わせる必要があります。

色数と風合いで分かれる染料の役割
HC染料は色数が多いものの色が定着できる期間が2週間ほどとあまり長持ちしません。対して塩基性染料は色数が少ないものの、しっかりと染色できます。
髪の表面のみしか染められませんが、ダメージが大きいほど強く染めることができるので、色数が多いHC染料と併せて多くの色を作ることが多いようです。
天然染料は色数よりも色の深みが重視されます。そのため、色だけでカバーできない風合いを天然染料でカバーすることが多いようです。

それぞれにメリット・デメリットがあります。髪への浸透具合で選ぶか、色数で選ぶかなど、求めるものでどの染料を使うかが変わってくるでしょう。希望とそれぞれの染料の特徴を見比べて使い分けてみてください。

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